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歌舞伎講座第3弾・・・二月花形歌舞伎
福岡女学院大学生涯学習センター主催の歌舞伎講座第3弾、今回は花形歌舞伎です。

花形歌舞伎とは、若手の役者による歌舞伎で、人間国宝は出ません。
昔三之助といわれた私達同世代の役者の子ども達が立派に成長しての芝居。イキの良い芝居が楽しみです。
歌舞伎講座第3弾・・・二月花形歌舞伎_b0018441_22165839.jpg
本日の演目です。
役者の名前が即座に言えたら、あなたは通ですね。
<画像はパンフレットからお借りしました>

本日の解説は、1)家の芸 2)世界と趣向 3)演劇改良についてでした。

歌舞伎の筋立ては、
縦筋が世界(=時代背景)・・・江戸時代は7時間位の長時間鑑賞。いつ入ってきてもわかる筋立てが縦筋にある。
横筋が趣向(=当流風俗)・・・当世の事柄・ニュースが織り込まれる。
それ故、「実は」の趣向・・・誰々は、実は何の何某だったという荒唐無稽な筋立てになってしまっている。

明治に入り西洋文明が流入し、不平等条約改正に絡み明治5年に通達が出された。その結果、高尚趣味・時代考証を重視、荒唐無稽なものはやめるよう改良されたという経緯がある。
かいつまんで言うとそういうことらしいです。

『まずは好きな役者を見つけてください。
歌舞伎がもっともっと面白くなりますよ~。』との事。なるほど。

一、「高     時」・・・市川海老蔵初役。九代目市川団十郎
               の新歌舞伎十八番の一つ。セリフが
               もごもごして、聞き取りにくいところが
               あったのが残念ですね。
二、「春興鏡獅子」・・・尾上菊之助。輪郭のはっきりした端正な
               踊りに正直吃驚しました。円熟味が加わ
               った今後が楽しみです。
三、「蘭 平 物 狂」・・・尾上松緑。20分もの大掛かりな立ち回り
              が見所。大部屋の役者が体育会系の
              殺陣を魅せてくれました。

海老蔵の大きな目の見得、菊之助の踊り、松緑の殺陣と変化のある演目で、今回も面白かったです。一番は、一般からの子役の清水大樹君。あの愛らしい見得には思わず身を乗り出していましたね。(^^ゞ

私の真後ろで大向こうが声を張り上げていましたので、嫌が上にも臨場感たっぷり。でも食後はちょっぴり眠かったでした。9:00~15:30までお疲れ様。

by otomi_2 | 2007-02-25 21:56 | └歌舞伎講座 Topに戻る
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