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「影裏」沼田真右
6月~8月は半月板が痛くて寝てばかり。今年の芥川賞が西南大学出身の沼田真祐氏の「影裏」にきまったので読んでみました。恥ずかしながら殆ど地元に関連のある方しか読みません。(^^ゞ

デビュー作で賞を射止めたのですから、きっとすごい作品なのかと思いきや、私には魔訶不可思議な作品でした。それにしても短い。これが芥川賞なのか・・・
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芥川賞選評から
「山田詠美」:釣りの話かと思えば、LGBTの元恋人のエピソードあり、友人日浅と映画「ブロークバック・マウンテン」のような成り行きになるかと思えば、震災が彼を奪った・・・かと思ったら、その父親から息子の正体が語られる。きらきら輝く接着剤のような言葉で小説をまとめ上げていく。うまいなー。

「村上龍」:「影裏」は上質な作品だったが、推さなかった。その理由は「作者が伝えようとしたこと」を発見できなかったから。

「高樹のぶ子」:フィッシングや自然の描写は、映像的で力強い。引きこまれて読むうち、この美しい岩手の地中深くに内包された、不気味な振動が徐々に表面化してくる。美しくもおぞましい、予言に満ちた秀作だ。

「奥泉光」:どこかハードボイルド風の味わいのある作品で、気持ちよく読めた。が短い。これは序章であって、ここから日浅という謎の男を追う物語が始まるのではないか。ぜひとも続きをお願いしたい。

他省略。私もこの続きを読みたい。「受賞者インタビュー」が興味深かった。(文藝春秋)


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by otomi_2 | 2017-09-03 13:48 | ◆本 | Comments(0) Topに戻る
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