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歌舞伎講座第2弾・・・十八代目中村勘三郎襲名披露
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今日は福岡女学院大学生涯学習センター主催の歌舞伎講座でした。

2月の第1弾に味を占め又々参加。今日は博多座大歌舞伎夜の部「十八代目中村勘三郎襲名披露」でした。

えっ、まだやっているの?
そうです。バブルがはじけて歌舞伎も傾き、以来松竹は襲名披露ばかりやっているようですね。東京・京都・名古屋と続き、やっと福岡にやってきました。

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今回は講義が先にあり、
前半・・・歌舞伎家系図の説明が1時間。さすが大学の先生、詳細な資料に感服。江戸文化文政の名優三代目尾上菊五郎から連綿と続き、血統的にも歌舞伎界で最も由緒正しい家柄が中村勘三郎系だと言いたかったようです。

後半・・・演目の説明。その中で特に興味深かったこと。
★歌舞伎は型の演劇だが、その型が間違って踏襲されていることもある。先生はそれを「間違い探し」といい、ビデオで5人の比較検証。例えば、ご存知弁天小僧の有名な場面。一人だけが正解でした。

「博多座で誤った場面で笑わないで下さいね。」とご注意があったが、その場面で3階の受講生たちは思わず苦笑していました。

★今回先生は法被を着て、大向うの大役。
大方『知らざぁ言って(**屋~!!と大向うがかかる) 聞かせやしょう。・・・・・・・』となるのだが、中村屋さんから、間に入れないでくれと注文があったそうです。大きなミエをせず、さらりと言ってましたね。好き好きでしょうが、私は大向うが入った方がいいですね。

この屋号も時々間違えるんだそうですよ。中村屋・成駒屋・高嶋屋はまだしも、天王寺屋だけは間違ったら目立って大変。先生の姿は途中から見えなくなりましたが、最後のほうは声がかすれて聞こえたのは気のせいでしょうか・・・ 博多座はまだ歴史が浅く大向うが育っていないそうです。(私も心の中で叫んでいましたよ。)
演 目



とまあ、今回も楽しんできました。
一、「鈴ヶ森」・・・時代物(橋之助の幡随院長兵衛がよかったね。)
二、口上・・・・・(これ以上はいえないと橋之助の私的交遊の口上が一番面白かった~。)
三、「弁天娘女男白波」・・・世話物(これは理屈抜きで楽 しめました。黒地の振袖に緋の長襦袢、本当に動く錦絵のような美しさでした。)
四、「雨乞狐」・・・・・舞踊(今回は息子の勘太郎が5役を踊り分け、父親ゆずりの踊りでした。)

昼の部の「連獅子」は、10年位前水をかぶる前の嘉穂劇場で見たことがあります。昔の芝居小屋の風情があって良かったのに残念ですね。
幼い子達が必死に父親に負けじと踊っていたのが印象的でした。

常連さんがお隣で、おしゃべりしながら鑑賞できました。 今回も無料のイヤホンガイドのご案内でたっぷり堪能できました。歌舞伎って楽しいですね。  

by otomi_2 | 2006-06-08 22:58 | └歌舞伎講座 Topに戻る
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