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ぽかぽか陽気に誘われて市の美術館までひとっ走り。 館内は撮影禁止でしょうからデジカメも持たず。これはケイタイ画像。 やっと間に合いました。 見たかった藤田嗣治(洗礼してレオナールフジタ)の絵です。 フジタと言えば、乳白色の肌の裸婦と猫のモチーフで有名ですよね。 私が気に入った裸婦の絵は、↓と体育会系のマッチョな裸婦がうつぶせに横たわった絵。ひざの辺りからチョコンと顔をだした子猫の愛らしさったら、ふるい付きたくなるほど!! 下の絵も足元に猫がいますね。人物の静にたいして、猫の絵は自由に動的です。 特に絹地に墨でかかれた猫だけの絵は、まさに日本画のタッチで、毛並みのふさふさ感と愛らしい表情に魅せられ、家に持って帰りたいほど。猫はフジタ本人の分身なのでしょうか・・・ 「乳白色の地」の素晴らしさだけは、肉眼で見ないとおそらくわからないでしょう。良く見ると、面相筆で細く輪郭が描かれています。 今回美術館でそれらをじっくり見られて幸せでした。 <PhotoFuniaで加工しています。クリックで拡大。> 次の部屋では、修復されて展示された今回の目玉「構図と闘争」の4枚の大作。モデル50人を使って描かれたそうですが、フジタのすべてが集約されたような絵で、圧巻でした。 最後の部屋では、晩年没頭した礼拝堂の建設とそのフレスコ画の模様がわかりやすく再現され、全体にレオナールフジタの画家人生そのものがうかがえるように展示されていました。 フジタは69歳でフランス国籍を取得し、日本国籍は抹消しています。東洋と西洋の融合を目指しながら、保守的な日本画壇では受け入れられず、フランスで花開いた藤田嗣治。 今なら、彼を認める土壌が日本にはあるように思えるのですが・・・
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